【帰省】短距離区間なら片道6,500マイル: 帰省の移動手段を予定から選ぶ【2026年9月】

情報は 2026年9月21日 時点のものです。最新の条件は各公式サイトでご確認ください。
条件が変わりしだい、この記事を更新します。 最終更新: 2026年9月21日

帰省の航空券は、家族2人分で往復数万円。行き先を選べるわけでもなく、毎年決まって出ていく出費です。

この出費はマイルで減らせます。ただし先に知っておいてほしいことがあります。混む時期は、マイルでも高くなります。 現金で買うときと同じで、お盆や年末年始は必要マイルが上がる時期です。

筆者はポイ活歴8年の会社員です。この記事で伝えたいのは「マイルはお得です」ではありません。移動手段は、安さではなく自分の予定の性質で選ぶということです。実際に予約して、自分の思い込みが1つ外れたので、その話も書きます。

1. 結論: 移動手段は「2つの質問」で決まる

移動費を抑える方法はたくさんありますが、自分に合うものは2つの質問で絞り込めます。

① いつ予約できるか。② 予定は確定しているか。

①は、直前にしか分からないのか、前もって押さえられるのかという違いです。②の判断材料はキャンセル料。予定が動く可能性があるなら、安さより自由度を優先します。

移動手段を選ぶ2つの軸。横軸は予約できるタイミング、縦軸は予定を動かしやすいかどうか

安い方法には、たいてい引き換えに差し出しているものがあります。「直前しか取れない」か「変更・払い戻しができない」かのどちらかです。自分の予定がどちらに耐えられるかを先に決めると、選択肢は一気に減ります。

2. 仕組み: なぜ「安さ」だけで選ぶと失敗するのか

ポイ活の記事では「この方法が一番お得」という結論をよく見かけます。でも、その方法が使えるかは読む人の予定によって変わります

直前に安くなる仕組みは、予定が直前まで決まらない人には向いています。ただし、半年前から日程が決まっている帰省には使えません。逆に前もって押さえられる割引は、予定が動く人には向きません。払い戻しの手数料で、割引分が消えることがあるからです。

「お得な方法を探す」のではなく「自分の予定に合う方法はどれか」と考える。それだけで、選ぶ時間も失敗も減ります。

3. 必要マイルの決まり方

ANAの国内線特典航空券では、必要なマイル数が**「区間の距離」と「シーズン」の組み合わせ**で決まります。

  • 特典航空券: 現金ではなく、貯めたマイルと引き換えに発券する航空券のこと
  • 区間の距離: 0〜300マイル、301〜800マイルといった帯で区切られています。ここでの「マイル」は貯めるマイルではなく距離の単位です。混同しやすいので注意してください
  • シーズン: ロー・レギュラー・ハイの3つ。日付ごとに決まっていて、公式のカレンダーで確認できます

直行1区間・片道あたりの必要マイル

区間の距離ローレギュラーハイ
0〜300マイル6,0006,5009,000
301〜800マイル7,0008,50010,500
801〜1,000マイル8,0009,50012,000
1,001〜2,000マイル9,50010,50013,000

往復で使う場合は、往路と復路を合算します。筆者が使ったのは0〜300マイルの区間・レギュラーシーズンで、片道6,500マイルでした。

ANA国内線特典航空券の0から300マイル区間の必要マイル。ローシーズン6000、レギュラーシーズン6500、ハイシーズン9000

どのシーズンを避けるべきか

表を縦に見ると、どの区間でもハイシーズンだけが大きく跳ね上がります。0〜300マイル区間ならレギュラーから+2,500マイル、他の区間でも+2,000〜2,500マイルです。

一方、ローとレギュラーの差は区間によって違います。0〜300マイル区間では+500マイルです。301〜800マイル区間と801〜1,000マイル区間では+1,500マイルになります。短い区間ほど、ローを狙う価値は小さくなります。

つまり、まずハイシーズンを外す。そのうえで、長めの区間ならローシーズンも検討する。この順番です。

関連記事: ポイントの有効期限一覧と、失効させない管理術

4. お盆・年末年始はハイシーズン。12月上旬は逆に安い

筆者が確認した時点のシーズン表から、帰省に関係する時期を抜き出します。

時期シーズン
2026年 7/18〜8/30ハイ(お盆を含む)
2026年 12/1〜12/23ロー
2026年 12/24〜12/31ハイ(年末)
2027年 1/1〜1/6ハイ(年始)
2027年 4/28〜5/10ハイ(ゴールデンウィーク)

帰省の繁忙期は、そのままマイルの繁忙期です。 「マイルを貯めればお盆の帰省がタダになる」という期待は外れます。

見逃せないのは12月1日から23日がローシーズンだという点です。年末を外して12月の上旬から中旬に帰省できるなら、1年で最も少ないマイルで飛べます。有給を使える人には、ここが一番の狙い目です。

シーズンの区切りは年によって違います。思い込みで判断せず、毎回カレンダーを見るのが結局いちばん早い方法です。

注意: 必要マイルの表もシーズンの区切りも、変更されることがあります。数字は確認日時点のものです。予約前に公式サイトでご確認ください。

5. 筆者の実例: 思い込みが1つ外れました

2026年9月、帰省のために0〜300マイル区間の特典航空券を、大人2人分取りました。搭乗の約1週間前の予約で、片道1人あたり6,500マイル。往復のうち片道を特典航空券にあてています。

予約するとき、筆者はこう考えていました。

連休は混むし、マイルも高くなるはずだから、日をずらそう

ところがカレンダーを見ると、2026年9月はすべてレギュラーシーズンでした。9月のどの日を選んでも必要マイルは同じです。日程をずらした理由のうち、混雑を避けるという判断は正しかったのですが、マイルが安くなるという読みは外れていました

思い込みで動く前にカレンダーを開く。たったそれだけで、日程を組み直す手間が省けたはずでした。

なお、特典航空券でも現金の支払いがゼロとは限りません。空港によっては**旅客施設使用料(PFC)**がかかり、その分はクレジットカードで支払います。「マイルで帰省=完全に0円」と書いてある記事を見かけますが、予約画面で金額を確認してください。

6. 予約する前に、先にやっておくこと

特典利用者登録を済ませておく

ANAのマイルは、会員本人以外が乗る場合、事前に「特典利用者登録」が必要です。家族の分を取るなら、予約しようとした日ではなく、もっと前に済ませるべき手続きです。

  • 登録できるのは最大10名まで
  • 続柄を証明できる書類の提出を求められる場合があります
  • 座席を使わない無料の幼児も、登録が必要です

「良い空席を見つけた」というときに登録から始めると、手続きの間に席が埋まる可能性があります。マイルを貯め始めた時点で登録しておくのが正解です。

流れ

  1. 公式のシーズンカレンダーで、乗りたい日のシーズンを確認する
  2. 区間の距離帯を確認し、必要マイル数を調べる(公式にマイル計算シミュレーターがあります)
  3. 特典利用者登録を済ませる(本人以外が乗る場合)
  4. 空席を照会して予約する

予約画面が新しくなっています

今回予約してみて、ANAの予約画面が以前と変わっていて戸惑いました。他のサイトで見た解説記事のスクリーンショットとは画面が違います。手順を説明した記事を参考にするときは、いつ書かれたものかを確認してください。

7. 変更と払い戻しの条件

予定が動いたときにどうなるかを、先に知っておくと安心です。

変更できること・できないこと

できるできない
同じ区間で、日付や便を変える搭乗者やマイル提供者の名義を変える
東京(羽田・成田)間の乗り換え区間・区間数を変える
大阪(伊丹・関西・神戸)間の乗り換え逆の区間に変える

手続きはANAウェブサイトの予約詳細画面から。空港では受け付けていません

日付を変えてシーズンが変わる場合は、必要マイルの差額調整が必要です。増えるときは差額のマイルを支払いますが、口座に足りないと変更できません。現金で差額を埋めることはできない点に注意してください。

払い戻し

全区間が未使用の場合に限り、マイルが口座に戻ります。取消手数料は1名につき3,000円、または3,000マイルのどちらかを選びます。第一区間に乗ったあとや、1区間でも使ったあとは払い戻せません。

未使用の旅客施設使用料は払い戻されます。また、座席を使わない幼児の取消手数料はかかりません。

なお、台風や機材故障で欠航した場合は別扱いです。前後7日以内の便に1回だけ無償で変更でき、シーズンが変わっても差額は請求されません。

8. 直前に安くなる仕組み(今週のトクたびマイル)との違い

ANAには、対象路線が毎週入れ替わり、通常より少ないマイルで乗れる仕組みがあります。「今週のトクたびマイル」です。今回は狙っていましたが、対象路線の巡り合わせが合わず、使えませんでした。

今週のトクたびマイルの流れ。火曜正午に路線が発表され、その水曜から翌週火曜までに予約し、翌週水曜から翌々週火曜までに搭乗する

スケジュールが決まっている

対象路線の発表は毎週火曜の正午ごろ。予約できるのは翌日の水曜から翌週火曜まで、乗れるのは翌週水曜から翌々週火曜までです。つまり1〜2週間先の旅行にしか使えません

裏を返すと、毎週チェックする必要はありません。サイクルが決まっているので、乗りたい週が対象期間に入るタイミングだけ見れば足ります。

必要マイルと条件

片道1区間あたり、水曜から金曜の搭乗なら3,500マイルから、土曜から火曜なら6,000マイルからです。平日に動けるかどうかで大きく変わります

通常の特典航空券今週のトクたびマイル
予約できる時期先まで取れる1〜2週間先のみ
使えない期間なし対象外の期間がある
日付の変更できる(差額マイル調整)対象期間内のみ
乗り継ぎできるできない。直行便のみ
取消手数料1名 3,000円 または 3,000マイル同じ

取消手数料は同じです。**決定的な違いは「日付を動かせる範囲」と「使える時期の広さ」**にあります。3,500マイルの路線なら、取り消すと手数料のほうが高くつきます。「まだ行くか決めていないが押さえる」という使い方はできません。

対象外の搭乗期間もあらかじめ設定されています。確認した時点では、2026年の8月19日〜8月25日、9月30日〜10月6日、11月11日〜11月17日が対象外でした。利用はウェブサイトとアプリに限られます。

目的地は「エリア」で考える

公式ページで2週分の対象路線を見比べたところ、同じ方面でも対象になる空港が週ごとに入れ替わっていました。行き先を1つの空港に固定せず、エリアで候補を持っておくと当たる確率が上がります。

関連記事: JRE POINTで新幹線に乗る方法

9. 「いつ書かれた情報か」を確かめてください

この記事のために公式サイトを確認して、驚いたことがあります。

  • ANAの国内線特典航空券は、2026年5月19日搭乗分から取り扱いに変更点があります
  • 今週のトクたびマイルは、2026年7月7日の路線発表分から、スケジュールと条件に一部変更があります

2026年だけで、2つの仕組みがどちらも変わっています。 去年書かれた解説記事は、一見もっともらしくても条件が古い可能性があります。

これは他人事ではありません。この記事も条件が変わりしだい更新しますが、予約の前にはご自身で公式サイトをご確認ください。

10. AIを使うとここが楽になる

シーズンの区切りを調べたうえで、整理をAIに頼むと早いです。

「帰省の日程を決めたいです。ANA国内線特典航空券のシーズン区分を貼るので、候補になる日程を3つ挙げて、必要マイル数の違いを表にしてください」

「行きは飛行機、帰りは別の手段を検討しています。予約できるタイミングと、予定を変更したときの手数料の考え方を比べてください」

必ず守ること

AIは、必要マイル数やシーズンの区切りを間違えることがあります。 学習した時点の古い情報を、自信たっぷりに答えてくることもあります。

AIに任せるのは「何を調べればよいかの整理」と「候補を出すこと」まで。数字と条件は、公式サイトで確認してください。

11. よくある質問

Q. マイルが足りない場合、現金で足せますか?

いいえ。不足分を現金やANA SKY コイン(マイルを交換して使える電子クーポン)で補うことはできません。必要マイル数に届いていないと、交換自体ができません。

Q. 往復ともマイルで取る必要がありますか?

いいえ。片道だけでも利用できます。行きは飛行機、帰りは別の手段という組み合わせも可能です。

Q. 新幹線とどちらが良いですか?

予定の確実性で変わります。新幹線は通常のきっぷと割引きっぷで、変更や払い戻しの扱いが大きく異なります。手数料は種類ごとに違うので、買おうとしている商品の条件を公式サイトでご確認ください。

Q. 家族の分を予約するには?

事前に「特典利用者登録」が必要です。予約の直前ではなく、マイルを貯め始めた段階で済ませておくことをおすすめします。

12. まとめ

  • 移動手段は、いつ予約できるか予定は確定しているかの2つで絞り込む
  • 必要マイルは区間の距離とシーズンで決まる。まずハイシーズンを外す
  • お盆・年末年始・ゴールデンウィークはハイシーズン。逆に12月上旬から中旬はローシーズン
  • 家族の分を取るなら、特典利用者登録を先に済ませておく
  • 直前に安くなる仕組みは1〜2週間先しか取れない。取消手数料は通常の特典航空券と同じ

マイルは、貯めるより使い方を決めるほうが難しいと感じています。自分の予定に合う方法を選べるようになると、同じマイルでも使い道が広がります。


この記事の更新について

航空券やマイルの条件は、たびたび変わります。この記事は、変更があるたびに更新します。 記事の上部にある「情報は◯年◯月◯日時点」の日付をご確認ください。

更新履歴

日付内容
2026年9月21日公開。2026年9月の帰省(片道6,500マイル)の記録を掲載
更新予定旅客施設使用料として実際に支払った金額を追記
更新予定今週のトクたびマイルを実際に使えた回があれば、その記録を追記

出典(2026-09-21 確認)

※ 本記事は筆者の体験と、上記の公式情報にもとづいています。利用した区間名は伏せています。旅客施設使用料の対象空港と金額は、本記事では確認していません。

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